権威あるワイン雑誌「デキャンター」にて、 マスター・オブ・ワインのDirceu Vianna Junior氏は、2021年のワインのトレンドに関する記事で、スペイン、ヴェルムのウルテリオール・プロジェクトと、自根のブドウによるラス・ティナダス・アイレンのワインにフォーカスしています。
2021年が始まり 、デキャンター誌による、今年のワインのトレンドを表す国際レベルのランキングで 、 ヴェルムは スペインで唯一のワイナリーとして紹介されました。
「2021年のトップワイントレンド:探求の価値ある国、ブドウ品種とスタイル」のタイトルで、マスター・オブ・ワインは、市場がどのように進化するかを知るために必要な2021年の10のトレンドワイン、国、品種、スタイルと、品質の視点からのグローバルなブドウ栽培について挙げています。
南アメリカ、クロアチア、オーストリアの赤、スロベニアの白、クリオーリャ種、またはチリ、南アフリカ、ブラジル、オーストラリアなどの国でのアルバリーニョ種の結果(とりわけ)。 オレンジワインまたは低アルコールワイン。 つまり、マーケットの動向や消費者の嗜好を探るための、国、ブドウ品種やスタイルです。
スペインについては、伝統的なリオハや一流カバから新興地域へと、ワインに対する認識がどのように変化しているかについて語っています。テロワールを重視する多くの生産者と、エキサイティングなブドウ品種が目立ちます 。
この点で、ラ・マンチャ地方の気候変動と戦うエリアス・ロペス・モンテロと兄弟による、ヴェルムのウルテリオール・プロジェクトは際立っています。
彼らは、この地方が暑く乾燥した気候のためブドウ栽培を放棄しなければならないという認識を覆し、高品質なワインを生産しています。
そのためにエリアスは、ティント・ベラスコ、マルバシア・デ・シッチェス、モラビア・アグリア、アルビーリョ・レアル、アルビーリョ・マヨール などの品種を用いて、フレッシュさが際立つテロワールワインを造っています。また、世界で最も植えられた品種の1つであるアイレンが、高品質なワインを生産できるという信念に挑戦するラス・ティナダス・プロジェクトも、世界の偉大なワイン評論家などの注目を集めています。
ヴェルム・ラス・ティナダス・アイレンは、2021年に購入するトレンドワインTop10に推奨されており、そのユニークで高品質な白ワインは92ポイントを獲得。テイスティングコメントは次のように記されています 。「このワインは控えめなブドウ品種が何を成し遂げることができるかを表して います。スイカズラ、新鮮なパン生地、レモンの皮の香り。ワインの質感と口当たりを際立たせるフレッシュで深い味わいは、古い粘土のアンフォラでの長期熟成の結果です」。
ヴェルム醸造家エリアス・ロペス・モンテロは、カスティーリャ・ラ・マンチャのワインが世界のトレンドとして、ドウロ渓谷(ポルトガル)、クロアチア、スロベニア、イタタ渓谷(チリ)、またはオーストリアなど、活気あふれる地域のワインと共に語られることの重要性を強調しています