「本 の日のお祝いに選ぶワイン」

ワインは文化の一部であり、その歴史は太古の昔に遡ります。文献として私達(私達と言ったのは、ヴェルムはラ・マンチャの中心に位置しているから)にとって不可欠な作品「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」では、43種類のシウダ・レアルのワインと、様々な用途の食品や、バルサム(香油)が出てきます。このようにワインは、400年前から理解され、受け継がれているのです。

ヴェルムのワインと素敵なハーモニーを紡ぎだす、とっておきの本を厳選しました。なぜなら、ワインも本のように、伝えるべきストーリーがあるからです。

まずは、「 LA BATALLA POR EL VINO Y EL AMOR(ワインと愛のための戦い)」から始めましょう。 著者Alice Feiring氏 (Tusquets Editores)の書いたこの作品には、Verum Terraを選びました。ラ・マンチャの土着品種の自根のアイレンが、この土地の良さ、テロワールを最大限に表現しています。Alice Feiring氏は、 その土地の主張は、 グローバリゼーション化(彼女曰くparkerization)しているワインに対抗します。

ワインはその土地と起源を表すべき液体である、ということを理解するのにお勧めの本です。

ギセラ・ポウ氏 (Planeta) の「ぶどう畑の沈黙」の舞台は、CAVAの都ペネデス地方。手に汗握る強烈な家族の陰謀劇を背景に、スパークリングワインと、スパークリングワインの製造方法が、真の主人公です。 ギゼラ氏の作品を読み、私たちはドン・キホーテの地で生まれたスパークリングワインを提案します。「 グラン・クエバ・ブルット・ナチュレ・シャルドネ」は、泡の謎と喜びを楽しむということを分からせてくれるでしょう。

カルロス・クラビホ氏 (Temas De Hoy) の「ぶどうの息子」は、19世紀後半から20世紀初頭にリオハに蔓延したフィロキセラについての物語です。

スペイン(および欧州)の全ワイン産地にその害が到達する頃、ぶどう農家達は、ほとんどの栽培システムの変更を強制され、土壌の種類に関わらず、全て同じ対処がなされました。

ここでは、ぶどう農家たちは、どのようにして、別の地方の情報収集と、 土着品種以外のぶどうの植栽を余儀なくされたかについて、語ることができます。

ヴェルムで一番人気のワインの一つ、 Sauvignon Blanc & Gewürztraminerをベースにしたブレンドは、国際市場の扉を開き、その国々の消費者の要望にお答えしています。

そして、最後に。マリア・ドゥエニャス氏の「禁酒」を、語らずに筆を置くことはでき ません。物語は19世紀のヘレス。同国人であるなら、この物語を追体験し、情熱を感じ、ヘレスのボデガの偉大さを理解することができるでしょう。

へレスと距離は離れていますが、ヴェルムのカーブで熟成した蒸留酒「オランダ」と「アグアルディエンテ」は、シェリーで有名な「ソレラシステム」で熟成を遂げます。

ここで、私達は「エノツーリズム」で、ヴェルムを直接訪れていただくことで、ワイナリーと蒸留所で忘れがたい一時を過ごしていただきたく思っています。

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